こんにちはプログレスです
足のトラブルでも深刻で長年悩んでいる方も多い巻き爪(まきつめ、まきづめ)のお話です。
巻き爪…字のごとく爪が巻いている状態。彎曲爪(わんきょくそう、わんきょくつめ)とも言われますね。
巻き爪って何?
ゆびを前から見たときで表すと、
正常な状態でもややカーブ(アーチ)があります。
そのカーブが極端に丸くなった状態を巻き爪と言います。
で、さらに爪の周りの皮ふが盛り上がって爪が食い込んでいる陥入爪(かんにゅうそう、かんにゅうつめ)と呼ばれるタイプは、
爪の形(アーチ)は正常でも爪が皮ふに埋もれていたりします。
さらには、爪も丸まって皮ふも盛り上がるという混合タイプもあります。
とうぜん巻き爪で陥入爪が一番厄介で痛いです
※陥入爪は肉芽ができたり炎症を起こした状態ともいわれますが、腫れていても腫れてなくても皮ふが爪の端に皮ふがおおいかぶさってると、ざっくりで思っていただければ良いです。
それで、巻き爪は多くの場合足の親ゆび(1趾)に起こりますが、ひとさしゆびや中ゆびが巻く場合もあります。
手に巻き爪などの症状が起こることはまれですが、内臓の疾患や水虫などの感染症により起こる場合はあります。
そして巻き爪で悩む方の多くは、
痛いから何とかしたい
ということでしょうが、巻き爪や陥入爪の正しい知識がないと巻き爪の矯正をしても意味がなかったり、同じことを延々と繰り返してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
ですのでこれから順次、どういった治療やお手入れをしていけば良いのかを出来るだけわかりやすく説明していきますのでどうぞご参考になさってくださいね
巻き爪の対処する為の病院やサロン選びは?
足のトラブルの中でも一位二位を争うお悩み“巻き爪”
上記ではそもそも巻き爪って何だ!?ということをお話しましたが、では巻き爪になった場合どこに相談すれば良いのか?
病院に行くとしても足の爪って何科なの…?
という方も多いでしょうが、病院であれば、皮ふ科、整形外科が一般的です。最近ではフットケア専門外来科もありますが糖尿病患者や重篤な方向けだったりするで一般の方が受診するのが難しいのが日本の現状です。
ただ皮ふ科や外科のお医者さんでも足爪の専門医は少数なので意外と昔の方法で処置を行われているケースもあります。
病院に行ったら爪を全部抜くしかないと言われたという話を最近でも聞きますしね…(何十年前のやり方ですか…苦笑)
病院にすぐに行くべきなのは、爪の周りの皮ふが炎症を起こしてジュクジュクと腫れていたり、膿(ウミ)が溜まっているいるような状態のときです。
そういった場合は、自己処理せずに早急に病院に行きましょう。
病院ではおそらく化膿止めの処置と刺さっている残りの爪の処理をされると思いますが、このときに注意が必要なのが、
爪の処理をどこまでするのか?ということです。
単に割れて残っている部分を切るだけなのか、
爪の生える部分ごと処理してしまうのか。です。
当然ですが、爪の生える部分から処理をするということは、
爪が正常に伸びなくなることや、二度と生えなくなるというリスクがあります。
もしも爪の端をなくしたら…
両側ならおおよそ3分の1の幅になります(もっと細くなる場合もあり)
両方手術をしたら、なんだか親ゆびの爪だけやったらめったら細いっていう不思議なバランスです…。
ちなみに、一度壊した爪の細胞は二度と元には戻りません。
女性であれば夏にサンダルをはくことやネイルカラーなどのお洒落をすることが出来なくなったり、
親ゆびで踏ん張る力が弱くなくなり膝や腰に負担がかかるので、膝痛や腰痛の原因になることもありますし、
そもそも巻き爪になる原因が改善されていなければ、
残った爪もまた巻き爪になります
あんなに痛い思いをして爪を失くしたのに~!!と言われた方もいらっしゃいますが、爪の幅を短くしたって巻くときは巻きます。
幅のない爪も矯正できなくはないですが、方法が限られたりもしますので結局負担が増えるだけだと思います。
ですので爪の細胞を壊す手術をご検討の方はどうぞよくお考えになってから行うようになさってくださいね。
すぐに手術をされるよりまずは巻き爪の矯正などを試されることをオススメいたします。
巻き爪の症状や施術について
上記では病院に行くべき状態と、爪の処置についてをご紹介しましたが、
爪の細胞を殺して(壊して)二度と爪を伸ばさないようにする方法は最終的手段として考えていただいた方が良いかもしれません。
それより今は巻き爪の矯正の種類や技術がとても豊富になってきています。まずはそちらを試してからでも遅くはないと思いますよ。
病院や専門のフットケアサロンやネイルサロンでの巻き爪の矯正は今現在色々な器具や方法があります。
大きく分けると、
ワイヤー(金属製の針金)を使った方法。
特殊プレートを爪の端に固定する方法。
特殊プレートを爪の表面に貼り付ける方法。
病院やフットケアサロンで受けられるワイヤー法では、
爪の伸びた部分(白い箇所)に穴を開けてワイヤーを通す方法。
メリットは、伸びている箇所に穴を開けるので痛みが少ない。ワイヤーの弾性で比較的強く爪が広がる。
デメリットは、ある程度爪を伸ばさないと出来ない。矯正中靴下や靴に当たりやすい。ひっかかって割れやすい。
両方の爪の溝(爪端)にワイヤーを掛ける方法。
メリットは、一回の矯正期間が長いので取り替えが少ない(ただし掃除などメンテナンスは必要)、短い爪、陥入爪でも使える。
デメリットは、痛みが出る場合がある。ワイヤーの固定部が出っ張っている。巻いていない側が浮く場合がある。
片側の爪の溝にワイヤーを掛ける方法。
メリットは、一回の矯正期間が長いので取り替えが少ない(メンテナンス要)、短い爪陥入爪でも使える、巻いている側だけが矯正できる。
デメリットは両側を矯正したい場合料金が追加される場合がある。
特殊なプレート(板)を爪の溝に挟んで持ち上げる方法。
メリットは、痛みがなく見た目が自爪とほとんど変わらない。凹凸がないので靴下や靴の邪魔にならない。
デメリットは、一回の矯正期間が一ヶ月程度なので頻繁な取替えが必要。強度の巻き爪の場合時間が掛かる場合がある。
爪の表面に特殊なプレートを貼ってプレートをワイヤーで引っ張りあげる方法。
メリットは、爪の溝を触らないので腫れている場合でも使える。自爪への負担が少ない。
デメリットは、爪水虫などで爪がもろくなっていると使えない。強度の巻き爪の場合ある程度爪が広がるまでに時間が掛かる。
爪の表面に特殊なプレートを貼る方法。
メリットは、自爪への負担が少ない。薄型で目立たないので靴下や靴に当たらない。
デメリットは、厚みがある爪や強度の巻き爪の場合ある程度爪が広がるまでに時間が掛かる。
というのが今現在行われる主な巻き爪矯正の方法です。
料金的にもワイヤータイプが約8000円~1.5万円(ゆび一本一回)から爪表面に貼る特殊プレートタイプで3000円~6000円程度と異なる他に、事前の爪の処理(掃除や爪カット)を含むのかどうかなどの違いもあります。
そしてなぜ巻き爪の矯正が病院以外でも施術可能か?と疑問に思われる方もあると思いますが、
巻いている爪であっても“爪”自体のお手入れは審美的行為に含まれるからです。
形のいびつな爪を健康的な美しい形に整えるという考え方になるんですね。
ですので病院で巻き爪矯正を行った場合でも保険適用外になります。
(爪の周りの“皮ふ”が炎症を起こしている場合の処置や薬の投与は保険適用となりますが、“爪”の形を整える矯正は保険適用外…となるわけです。)
なので、整体やフットケアの専門店はもちろんネイルサロンでも巻き爪の矯正は行えるというワケなのです。
ただし、使用する器具や設備などが各店舗異なることや施術者の知識や技術はバラバラですのでよくご相談いただいた上で施術を受けられるといいですね。
また自宅で自分で出来る矯正器具などもありますが…
上手く使えば有効ですが、爪などの正しい知識がないと本当に危ないので、もし利用される場合はどうぞ十分注意して使用なさってくださいね。